最近、受講生の方からよくこんな質問をいただきます。
「先生、ChatGPTで翻訳できるから、もう英語勉強しなくてもいいですよね?」 「DeepLがこんなに優秀なら、英語学習って時間の無駄じゃないですか?」 「正直、AI時代に英語を学ぶ意味がよくわからないんです…」
うーん、確かにその気持ち、よくわかります!AI翻訳の精度って本当にすごいですもんね。ちょっとしたメールの翻訳なら、もうAIで十分だと思います。
でも、ちょっと待ってください!
実は、AI翻訳だけに頼っていると、すごくもったいないことをしているかもしれないんです。
実は、英語ができると「視野」が大きく広がるんです
これ、あまり知られていないんですが、英語学習の一番すごいところって、実は「ものの見方や考え方が豊かになる」ことなんです。
日本語だけだと、どうしても「視野」が限られてしまう
これは日本語が悪いという意味ではないんです。でも、どうしても日本語だけの情報環境にいると:
- つい「日本ではどうか?」という視点になりがち
- 同じような価値観の情報ばかり入ってくる
- 世界で何が起きているのか、リアルタイムでわからない
でも、英語ができるようになると、まるで**「世界への窓」**が開いたみたいになるんです:
- 世界中の最新情報に直接アクセスできる
- 全然違う文化の人たちの考え方に触れられる
- 自分の「視野」がグンと広がる
英語を通して色々な価値観や、日本だけではなかなか得られないものの見方に触れることで、考え方そのものが豊かになっていくんですよね。これって、どんなに優秀なAI翻訳を使っても、なかなか得られない体験なんです。
アクセスできる情報量が格段に増えていきます
英語ができると、普通に生活しているだけで、触れられる情報の範囲がグンと広がります:
例えば、私がUdemyでコースを作る時によく使っているHeyGenというツールがあります。新しい機能が追加された時の情報やデモンストレーション、解説動画は全て英語なんですが、英語でその内容をキャッチアップできるようになると、本当に便利なんです。
また、Udemyでも新しい機能はまず英語版から導入されます。英語版で新機能が出ると、世界中の講師の方がその機能を使ったコースをリリースし始めるんです。そうすると「こういう機能って便利だな」と理解できて、日本語版でリリースされた時にはすぐに使いこなせるようになっています。
こうした「新しい情報へのアクセス」の積み重ねが、気がついたら大きなアドバンテージになっているんです。
まだまだAIでは対応できない場面もあります
実際の通訳のの現場でも、「あ、AIじゃ無理だな」という場面って結構あるんです。
1. 「今すぐ!」の場面では、翻訳している時間がない
ビジネスって、突然のことが起きますよね:
- 海外の工場で機械が故障!すぐに電話会議
- お客様から「仕様を変更したい」と急な連絡
- 投資家との大事な交渉で、相手の反応を見ながら話したい
こういう時、「ちょっと待ってください、翻訳しますので…」なんて言ってられません!
相手の表情や声のトーンを読み取りながら、パッと適切な言葉で返せるかどうかが、本当にビジネスの成否を分けることがあるんです。
2. 言葉に込められた「感情」は、まだまだAIには難しい
AI翻訳って、言葉の意味は正確に教えてくれます。でも、その言葉に込められた「感情」や「真意」までは読み取れないんですよね。
例えば、取引先がが会議で “That’s interesting…” って言ったとします。
AI翻訳だと: 「それは興味深いですね」
でも実際は:
- 本当に興味を持ってくれているのか?
- 皮肉で「それは面白そうですね」と言っているのか?
- それとも実は興味がないのか?
これって、その人の表情や話し方、ジェスチャーから読み取るものですよね。こうした話し手の真意を理解するのは、まだまだAIでは判断が難しいところです。人間同士のコミュニケーションだからこそ必要になってくる部分だと思います。
でも、AIの活用は不可欠です!
ここまで読んで「やっぱり英語学習は必要なんだ」と思っていただけたなら嬉しいです。でも、AIを活用することで英語学習は本当に効率化できるし、いつでもどこでもできるようになりました。
AIの活用は、もう不可欠ですよね。ただ、「AIがあるから自分で英語が使えなくてもいい」かというと、そういうことではないというのが私の考えです。
AI と一緒に成長する、新しい英語学習のスタイル
1. ChatGPTを英語学習の「相棒」にする
- 英語で日記を書いて、添削してもらう
- ビジネス場面のロールプレイの相手になってもらう
- 「こういう時、何て言えばいいの?」と気軽に質問する
2. AI翻訳は「答え合わせ」に使う
- 「自分の理解で合ってるかな?」の確認に使う
- 知らなかった表現を発見する「気づきツール」として活用
- 完全に頼るのではなく、「勉強の助手」として使う
3. AIに任せられることは任せて、浮いた時間で実践練習
- 基本的な翻訳作業はAIにお任せ
- その分、もっと高度なコミュニケーションの練習に時間を使う
- 文化的なニュアンスの理解や、実際のビジネス場面での実践に集中
まとめ
AI時代の今だからこそ、**「人と人とのコミュニケーション」と「豊かな視野」**の価値ってすごく高まってると思うんです。
AI翻訳は本当に便利で、英語学習にも大いに活用すべきです。でも、それだけに頼っちゃうと、世界の人たちと本当の意味でつながるチャンスや、新しい視点を得る機会を逃しちゃうかもしれません。
大事なのは、**AIと英語力の「上手な使い分け」**をすることだと思います:
- 効率化できるところはAIをフル活用
- 大切なコミュニケーションは自分の英語力で
- AIを英語学習の「最強のパートナー」として活用
AI時代の今だからこそ、英語力を身につけて、世界の人たちと「自分の言葉」でつながってみませんか?
きっとその先には、AIだけでは絶対に手に入らない、素敵な出会いや経験、そして新しい発見が待っているはずです!